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孫の大学入試は安易でした

孫が大学入試を考えたときに、まず思っていたのはセンター試験をしたくないということでした。
多くの教科を広い範囲に渡って勉強しなければなりません。
けっして怠惰というわけではありませんが、自分が思ったこと以外に情熱がわかない性格なのかもしれません。
とうとう高校の推薦で行けるような地元の大学に決めてしまいました。
推薦でも面接はありました。
高校の先生が親身に指導してくださいました。
面接自体は雑談程度で、もう合格がすでに決まっているかのようだったと言います。
大学入試を安易な推薦で済ませた孫ですが、大学では実験や観察・調査など理系の興味のあることに打ち込むことができました。
また、友達もよくて仲間で活動することもできました。
バイト先では、社会人としてのルールやマナーを学ばせてもらいました。
そして、その後仲間の応援もあって大学院をめざすことになりました。
大学とはネームバリューも難易度も全然格上のところです。
でも、やりたい情熱があったからでしょうか、生まれて一番勉強した姿を見ました。
そして、見事大学入試に合格しました。

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回り道だったのかどうかは分かりませんが、もともとの孫の実力では望めなかったところへの合格が決まりました。
こうして考えると、大学入試とは何だろうと思います。
その時点では、人生の選択となる大事な試験に間違いありません。
しかし、その後違った道や学びに向かう可能性も十分にあるということです。
本人のやる気さえあれば、どのようにステップアップもできるということがわかり、人生は面白いなと感じました。
一頃昔までは、大学の学歴が会社を決める時代でした。
よい職について楽しい生活を送るためには、よい大学に合格しなければならないと信じていたのです。
でも、今では様々な可能性があって、また時代の変化も激しいので大手の会社の存続すらあやしくなってきます。
学歴偏重にならずに、柔軟な考えが求められる時代となったのだとつくづく考えます。

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